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犬を飼う と12の短編、谷口ジロー選集

今日は犬漫画をご紹介したいと思います。
タイトルは『犬を飼う と12の短編』、谷口ジロー選集です。

谷口さんといえばハードボイルドごはん漫画『孤独のグルメ』が有名ですね。ドラマ版を見たよ! という方も多そう。
かくいうわたしもドラマを見てこの作品を知りました(^▽^)

『孤独のグルメ』に犬は出てきませんがこっちもおもしろいのでオススメです。

孤独のグルメ 【新装版】

『犬を飼う と12の短編』には、犬に関わる話が5本収録されています。

表題作の「犬を飼う」はほのぼの楽しい話ではありません。
わたしは犬を飼った経験がないので犬との暮らしというと楽しいことばかり妄想してしまいます。
一緒にドッグランに行ったりとか手作りごはんを食べてくれたりとか、休日の散歩は井の頭公園内で、飼い犬は飼い主であるわたしのことが大好き!
なんて……全部頭の中の出来事です。

でも現実は楽しいことばかりではないですよね。
病気や事故は回避できても寿命は必ずやってきます。「犬を飼う」に登場する飼い犬タムは老犬で、作中の時間経過と共に弱っていきました。

ストーリーに飾り気がなく淡々と描かれているのでとても身近な感じがします。追体験しているような感覚、と言い換えられるかもしれません。
なので犬を飼ったことがない人でも共感できると思いますし、生き物を飼ったことがあれば、より感情移入しやすいんじゃないかなぁと思いました。

『犬を飼う と12の短編』。お休み前の夜にでも読んでみてはいかがでしょうか(^▽^)

犬を飼うと12の短編 (ビッグコミックススペシャル)

クラフトエヴィング商會『犬』!

今日は犬の出てくる本をご紹介しますね。
タイトルはずばり『犬』。
シンプルな分、どんな内容なのか気になってしまうタイトルです。

川端康成をはじめとした作家の随筆が九つ収録されています。

犬 (中公文庫)

『犬』なんてタイトルでありながらほんの少ししか犬が出てこないなんてそんなことはあるまいな。と読み始めたのですがそんな心配は無用でした。
犬、びしばし感じられます(笑)
とても濃いです。

書き言葉が今風ではないので少し読みづらかったのですが、じっくり味わって読むことができて良かったかも知れません(^▽^)

今とは違う犬に対する価値観に驚かされたり、今の時代では想像できない犬の生活を詳細に思い描かせてくれたり。
例えば、そこら辺を散歩すると犬がうろうろしているというのはどういう生活なんでしょう。なごやかな情景を思い浮かべますが、ともすれば犬捕り(狂犬病予防員)に大事な犬が連れて行かれてしまう世の中です。

この本を読んでいると、犬に対する深い愛情が伝わってくるのと同時になんとなく淡々とした印象を受けました。
作家の影響かも知れませんしこれが時代柄なのかも知れません。

時代柄であれば、人間の生活様式が変わるにつれて飼い犬に対する考え方も変わってきたのかなあと思います。

 
わたしは幸田文の「あか」が特に好きでした(^▽^)
随筆でありながら小説に近い読み味だったのが良かったです。

気になった方はぜひ読んでみてください^^

ベルナのしっぽ

今日は犬の登場する本を紹介したいと思います(^▽^)
郡司ななえ著『ベルナのしっぽ』です。

ベルナのしっぽ (角川文庫)

小学生が読書感想文を書くために選ばれることが多い本のようですね。
客観的に見ると確かに書きやすそうな内容でした。

しかし書く立場からするとまた違うんですよねー(笑)
読書感想文が苦手な人は多いのではないかと思いますが、わたしも例に漏れず夏休みの宿題が苦痛で、苦痛で。

感想文の書き方の説明に、自分の身の回りのことと比較してみようとか実体験を交えてとか書いてありますが「そう都合良く関連した体験なんて持ち合わせてないよ!」と思わずにはいられません。

これが狡賢くなってくると「書くことないなら作っちゃえ!」という発想になってくるのですが……ほどほどにしておかないと大変なことになります。
小学生のとき同じ発想で脚色した作文を書いたら壇上で読まされるハメになりました。

 
さて『ベルナのしっぽ』。
あらすじは、27歳で失明した主人公郡司ななえ(著者)が子供を産み育てたいという願いのために盲導犬ベルナを迎えた生活を始める。念願叶って子供が生まれ、ベルナ共々家族の絆を深めていくが、ベルナの寿命は人間よりずっと短い。著者はベルナとのお別れに向き合わなければならなかった。

こんな感じでしょうか。

盲導犬の認知度が低かった昭和の話です。文章を読んでいると郡司さんの苦労が目に浮かびます。
盲導犬について理解して貰おうと一生懸命説明しても入店を断られたり……つら過ぎる……。それでもめげずに理解して貰おうと努力し続けられた郡司さんは素直に凄いと思います。

 
本を読んでいて思い出したのですが、盲導犬と歩く体験歩行というものがあるのはご存知ですか?
例えば、アイメイト(盲導犬の育成や歩行指導を行っている協会)だと1月から11月まで体験歩行ができる見学会が開催されています。

学校で体験会が開かれる場合もありますね。
わたしも小学生の時に学校で歩行体験をしたことがあります。

盲導犬がお利口なので勘違いしていたのですが、盲導犬が目的地まで連れて行ってくれるわけではないんですよね。
一緒に歩く人間がしっかり地図を頭に入れ、盲導犬に補助して貰うというのが正しい形。ぐいぐい引っ張られていては駄目だったんだなあと体験時のことを反省しました。

 
『ベルナのしっぽ』は映画にもなっていますので、本は苦手だけど興味はあるという方はぜひDVDでどうぞ(^▽^)

ベルナのしっぽ [DVD]